燦煌（さんこう）の岡さんとは、ホームページを切っ掛けに知り合いました。事務所の近くでも有り、メールのやり取りもまどろっこしいので、すぐに工房を訪ねた。 ガラス工房というと、ガラスを溶かし成形し、温度調整をしながら常温に戻す。陶芸工房と同じく、工房の空気に温度差がある。何となくそんなイメージを持って出掛けた。しかし、この工房は、ガラスを成形するのではなく、ガラス自体にサンドブラストを掛け、図柄等を彫刻する工房で、汗臭さはない。こじんまりとして唐突に、サンドブラスト機が置かれる工房は、動では無く、静の工房である。ガラスにサンドブラストをかけ、絵画、花、文字等どんな図柄でも彫刻できるとのことでした。作品を見せて頂き、技術の繊細さに驚き、物作りの姿勢に感銘を受けました。そして、静かな中に、作品に対しての情熱を感じました。

私は、手により大切に作品に接し作り上げる、プライドを持った仕事から新しい可能性が生まれると思っています。この小さな工房にはそれが有ります。機会が有れば、お互い刺激し会えるようなコラボレーションが出来ればと思っています。

ガラスには、新しい空間を作る可能性がまだまだ秘められている。

サンドブラストをかける。

　異業種の人と会う時は、作品を見せて頂き、説明等を聞くのですが、職業病なのか、この作品、技術に新しい可能性がないかと考えながら話を聞いてしまう。そして、質問として相手にぶつけている。往々にして、大手、既製品を扱っている所は、融通が利かなく、そこで、話がつまらなくなり、途切れる。個人的に仕事にプライドを持ち、物作りの姿勢がきちんとしている所は、質問に対して（出来るかわからないことに対しても）興味を持ち前向きに対処をしようとする柔軟性を持っている。個人と大手の違いはそこに有る。現在、個人での仕事が困難の中、仕事にプライドを持った個人が集まり、それぞれの特色を生かしながら、物を表現することに、新しい可能性の手がかりが有るのではないか。

詳細は、ユーロ・エッチンググラス燦煌（サンコウ）ホームページへ